2022年8月14日 放送

日本庭園保存会

7月10日日曜日、リトル東京の日米文化会館で日本庭園保存会の発足式が行われました。

これは、南加庭園業連盟が在ロサンゼルス日本国総領事館協力のもと、南カリフォルニア各地にある日本庭園の管理保存を目的に設立したものです。

日米文化会館にある清流苑は、南加庭園業連盟らの協力により1980年に造られた、ロサンゼルスを代表する日本庭園の一つです。

現在、南カリフォルニアにはおよそ40箇所、アメリカ国内全体ではおよそ90箇所の日本庭園があるとされ、その多くは、手入れの行き届いていない状態が続いています。

最盛期にはおよそ6千名の会員がいた南加庭園業連盟ですが、現在会員はわずか350名に減りました。
また、その技術を継承する若手後継者もなく団体の存続が危ぶまれています。

こうした中、トーランス在住の田倉さとるさんが昨年、南加庭園業連盟に入会し、日本庭園保存会の幹事に就任しました。

この会は、松の剪定を主な仕事とし、各地の日本庭園のみならず個人の庭の松の手入れなども行っていきます。

しかし、会の維持は今後の大きな課題で若い世代の興味をいかに惹きつけていけるかが鍵となりそうです。

日本野球150周年

アメリカから日本に野球が伝わって150年目となる今年、その記念イベントが7月17日日曜日、リトル東京で開かれました。

これは米日カウンシル、全米日系人博物館などが主催のイベントで、ゲストとして1964年からサンフランシスコ・ジャイアンツに在籍した日本人初のメジャーリーガー、村上まさのりさんが日本から出席しました。

日本に始めて野球を伝えたのはアメリカ人英語教師、ホーレス・ウィルソン (Horace Wilson) さんで、1872年のこととされています。
それから150年、野球はさまざまな形で日米交流に貢献してきました。

イベントにはおよそ100名の招待客が参加。武藤あきら日本国総領事、ロサンゼルス市やカリフォルニア州の政府関係者らが挨拶をした後、村上さんにその功績を称えた記念品が送られました。

引き続き、村上さんとのQ&Aセッションが行われ、村上さんは身振りを交えながら、メジャーリーガーとして活躍した当時の思い出を語りました。

また、現在製作中の野球を通して日米関係を描くドキュメンタリー映画が紹介されるなどし、参加者は野球を通じたさらなる日米関係の発展を願いました。

JAPAN HOUSE LA 「ライフサイクルズ」展

ハリウッドのジャパンハウス・ロサンゼルスで日本の竹細工の技術を使ったインスタレーションが展示されています。

「ライフ サイクルズ」と名付けられたこの展覧会は、竹を使った作品で国際的に注目を集めるアーティスト、四代 田辺竹雲斎さんによる作品を紹介するもの。
目玉は、およそ一万本の竹ひごを使った全長21メートルに及ぶ竹のインスタレーションです。

この作品は竹雲斎さんと弟子たちによるチームがロサンゼルスで2週間かけ製作したものです。
展覧会終了後は解体し、90%の竹ひごは次の作品の制作用に回収されます。
「ライフ サイクルズ」の意味の一つは、この素材の循環です。

作品は壁に根を張り、そこから空間を縦断してうねるように伸びていきます。

展覧会では他にも、歴代竹雲斎の作品なども展示されています。

「Life Cycles: A Bamboo Exploration with Tanabe Chikuunsai IV」(ライフサイクルズ・ ア バンブー エクスプロレーション ウィズ タナベチクウンサイ ザフォース) は、オベーションハリウッド2階のジャパンハウス ギャラリーで来年1月15日まで開催。入場は無料です。
詳しくはジャパンハウス ロサンゼルスのウェブサイトをご覧ください。

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