2020年5月10日 放送
2020年 春の叙勲
日本政府は今年度の春の叙勲受章者を発表しました。
在ロサンゼルス日本国総領事館管轄区からは、国家や社会に対する功労者としてブライアン・キトウさんと、ナンシー・キョウコ・オダさんの2名が旭日双光章を受章しました。
ナンシー・キョウコ・オダさんは、40年以上にわたり、サンフェルナンド・バレー日系アメリカ人コミュニティセンターの発展につとめました。
東日本大震災では、センターの会長として積極的に復興支援を行うなど日米友好に貢献。
また、第二次大戦中に強制収容所で生まれたナンシーさんは、その歴史を後世に伝えるために、若い世代の教育にも力をいれています。
特に第二次世界大戦中、日本人、ドイツ人、イタリア人など2000名が収容された、ロサンゼルス郊外にあるツナ・キャニオン拘置所の歴史保存に取り組んできました。
もう一人の受章者、ブライアン・キトウさんは、リトル東京にある和菓子店「風月堂」の三代目の経営者で、地元コミュニティのために様々なボランティア活動を続けてきました。
特に「リトル東京防犯協会」の会長として、およそ30年間、治安の改善に努め、リトル東京の犯罪率低下に貢献しました。
さらに二世ウィークでロサンゼルス七夕まつりの実行委員長をつとめ、また、和菓子を通じ日本の食文化を紹介するなど、日米の相互理解促進に取り組んでいます。