2019年11月24日 放送

米日カウンシル アニュアル・カンファレンス

11月2日から5日まで、ハリウッドで米日カウンシル主催のアニュアル・カンファレンスが開かれました。
これは「日米協力の現状と未来」をテーマに、開催地を変えて毎年行われており、今年で10回目となりました。
米日カウンシルはワシントンDCに本部をおく教育的非営利団体で、より良い日米関係を築き、それを恒常的なものにするための国際的リーダーの育成を目的としています。

カンファレンスには政府や民間から日米関係を担うリーダーたちが参加し、日米間における、文化、社会、経済の展望などについて話しあいました。

本会議では、ソニーのシニア・アドバイザー、平井かずおさんと元駐日アメリカ大使のジョン・ルースさんが、国と国をつなぐ経営者のあり方について話しました。

分科会ではイノベーションと起業家、女性のリーダーシップ、そしてフード関連のプロジェクトの可能性など、様々なテーマで個別にディスカッションが行われました。

特にこのカンファレンスがハリウッドで行われたことから、日本人やアジア系アメリカ人とエンターテイメント業界をテーマとした会合では、活発な意見交換が行われました。

また、次世代の日米交流のリーダーとなる若者の育成 をサポートする「トモダチ・イニシアチブ」は東日本大震災をきっかけにはじまったもので、これまで、およそ8000人が参加。
カンフェレンスでも元参加者が、日系コミュニティの発言力を高める方法について意見を述べました。

日本帰国セミナー

引越し業務で知られる、日本通運(にっぽんつうう ん)による「日本帰国セミナー」が10月26日、トーレンスで開かれました。

これは日本への完全帰国を考えている永住権や市民権 保持者を対象にした無料セミナーです。
帰国の際、気をつけなければならないポイントを専門 家が解説するというもので、今回で12回目となります。

この日はまず、不動産の専門家が、アメリカの持ち家処分のタイミング。売るべきか 貸すべきか。日本のどこに住むのか、など、住まいについて帰国前に考えておくべきことを説明しました。

次は日通による引越しの話。特に、いらない家具の処分のサポートや、アメリカと日本での荷物の1時保管のサービスなどに参加者は注目していました。

そして最後が、税金の話。税法上でのアメリカ居住者、非居住者の意味。家を処分するタイミングによる税金の違い。永住権や市民権を保持したまま帰国する場合のメリットとデメリットなど、事前によく検討しておかなければならない税務上の事柄を講師がわかりやすく解説しました。

それぞれの話の中で各講師が強調していたのは、早めに準備を始める事。

このセミナーは、ロサンゼルス、サンディエゴ、ラスベガスなどで、今後も年に4回程度開催されるとのことです。

NIPPONの47人 クラフト展

ハリウッドのジャパンハウス ロサンゼルスで、日本の工芸品を集めた展示会が開かれています。

これは、日本の47都道府県から一人づつ選ばれた、若手の工芸作家の作品を紹介するものです。

それぞれの地域の伝統技術や素材を使ったクラフトが展示され、北は北海道から、南は沖縄まで、順番に並べられた作品を見ているうちに、日本の文化や風土、伝統工芸の多様性を感じることができる構成になっています。

また、特徴となっているのは、実際に普段の生活で使うことができる作品が集められていることです。

「ニッポンの47人クラフト展」はハリウッド・ハイランドのジャパンハウス ロサンゼルスで1月5日まで開催されています。入場は無料です。

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