2017年7月16日 放送

Keiro 助成金制度の説明会

日系の高齢者向けに支援を行う非営利団体、Keiroによる助成金制度の説明会が、6月26日、ウエストコビナのイースト・サンゲーブルバレー日系コミュニティセンターで行われました。Keiroは、昨年から高齢者の介護、福祉サービスを提供する組織や団体に対して、総額90万ドルの助成金を支給しています。今年も申請の受付が始まり、説明会では制度の内容や応募資格などの詳細についての質疑応答がおこなわれました。イースト・サンゲーブルバレー日系コミュニティセンターは、毎週行っているシニア向けのプログラムに対する助成金を昨年得ました。現在、日系アメリカ人のおよそ4人に1人は65歳以上で、この比率はアメリカにおける高齢者比率の2倍に達しています。今後も増え続ける高齢者をサポートするために、Keiroは高齢者からのニーズが高いにもかかわらず、運営が困難な組織や団体を優先的に支援をしていく方針です。

お盆祭り(西本願寺ロサンゼルス別院、 ロングビーチの仏教会)

7月8日と9日、リトル東京の西本願寺ロサンゼルス別院でお盆祭りが開催されました。今年もお寺のメンバーや、ボランティアスタッフ達が協力しあって、様々な屋台が立ち並び、子供から大人までが輪を作って盆踊りを楽しみました。一方、7月8日、ロングビーチの仏教会では、47年ぶりのお盆祭りが開催されました。この仏教会は1957年、僧侶の長田康哉さんと地元住民達の協力で設立されたお寺で、第二次大戦後に強制収容所から戻った日系人の心の拠り所となっていました。しかし、長田康哉さんが日本へ帰国した1970年を最後にお祭りはなくなり、メンバーの高齢化や日系人社会の多様化により、この仏教会の存在意義も次第に薄れていきました。こうした問題に対して立ち上がったのが、日系3世を中心とする地元の有志達でした。子供の頃、親と一緒に行った、懐かしいお盆祭りを開きたいという思いから、開催へ向け準備をはじめました。この日、開催を聞きつけ、訪れた人々は、47年ぶりのお祭りを楽しみました。

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