2023年2月26日 放送
リジェネラティブ・アーバニズム展
災害に強い都市デザインを考える展示会「リジェネラティブ・アーバニズム展」がハリウッドのジャパンハウスで開催されています。
これは東日本大震災をきっかけに生まれた防災プロジェクトの研究成果を紹介するものです。
この展示会では東北大学とUCLAを中心とした環太平洋の11の大学による共同プロジェクトの活動成果を展示しています。
島国、砂漠、森林地帯など自然条件が異なる7つの架空のエリアを想定し、「リジェネラティブ・アーバニズム」という考え方を元に、災害に強い都市や環境デザインを提案しています。
会場には7つの「井戸」が設置されています。
その中を覗き込むと、起こりうる災害とそれに対応する都市デザインを提案する映像を見ることができます。
例えば「火成(かせい)都市」と名付けられた森林火災が発生しやすい都市環境。
「リジェネラティブ・アーバニズム展」は
ハリウッドのジャパンハウスで4月2日まで開催されています。
入場は無料。
詳しくはジャパンハウス ロサンゼルスのウェブサイトでご確認ください。
また、1月28日にはUCLAのテラサキセンター主催の「グローバル・ジャパン・フォーラム」が開催されました。
毎年開催されているイベントですが、今回は展示会と連動し、東北大学の今村ふみひこ教授など災害の専門家が参加。
災害に強い都市作りについて語りました。
フォーラムの様子はジャパンハウスのウェブサイトで見ることができます。
和太鼓をアメリカに
平和や日本文化を伝えたいと、日本から家族でアメリカに渡り、活動する和太鼓奏者がいます。
加藤たくみさんは和太鼓の修行を積み、2008年に「東京国際和太鼓コンテスト」で最優秀賞を受賞。
以来、故郷の岐阜県恵那(えな)市をベースに演奏活動を続けてきました。
グリーンカードを取得し、昨年10月家族5人で渡米。
家財道具一切を売り払い、資金を作っての旅立ちでした。
以来、カリフォルニア州を拠点に家族でアメリカの家庭や学校、コミュニティの施設を訪れては演奏活動を行っています。
太鼓を通し、平和の大切さを伝えたいという加藤さん。
きっかけは2001年、加藤さんが交換留学でウェストバージニア州にいた時に起きたアメリカ同時多発テロでした。
加藤さん一家のアメリカ滞在は5年の予定。
その間に全米50州で1000回以上の演奏を目標としており、演奏を希望される個人や団体を募集中とのことです。