2024年8月25日 放送
第82回 二世ウィーク ジャパニーズフェスティバル
8月10日から18日までの9日間、リトル東京で第82回二世ウィーク ジャパニーズフェスティバルが開催されました。
二世ウィークは、日本人、日系人にまつわる歴史、文化、伝統をアメリカ社会に伝え、継承するためのお祭りです。
10日土曜日は、アラタニ日米劇場で、今年のロサンゼルス日系コミュニティの親善大使となるクイーンを決まる、コロネーションが開催されました。
今年の候補者はLA各地の日系団体から推薦された6名。
候補者はコンテストの当日までおよそ3ヶ月間、立ち居振る舞いや、ダンス、スピーチなどを特訓しました。
家族や友人たちによる熱い声援のもと、それぞれがステージで練習の成果を披露しました。
そして、いよいよ結果発表。
2024年度二世ウィーククイーンは、モーガン・マユコ・ジーさんに決まりました。
このほか、ファースト・プリンセスにセイア・ロレイン・ワタナベさん。
ミス・トモダチにエイミー・リョウコ・クボさんが選ばれました。
クイーンを中心に、この6名はこれから1年間、日系コミュニティの代表として、国内外の様々なイベントに参加します。
翌日11日日曜日はグランド・パレードが行われました。
二世ウィークのハイライトとなるこのイベントには、今年もLA各地からの多くの観客が訪れ、通りを埋め尽くしました。
まず、第二次世界大戦、朝鮮、ベトナム戦争の退役軍人たちが登場。観客たちから拍手で迎えられました。
今年のオフィシャル音頭の振り付けは花柳ろくふみ社中(しゃちゅう)が担当。
これに続き、政府関係者、様々な団体の代表者、コミュニティの功労者、文化団体が登場し、観客の声援に応えたり、パフォーマンスを披露したりしました。
今年のパレード・マーシャルは俳優・コメディアンのエイミー・ヒルさん。
グランドマーシャルはABC7のニュースキャスター、デビッド・オノさん。
他にも、武道、日本舞踊、アニメ、お神輿など、日系コミュニティにゆかりのある、さまざまな個人や団体、文化が紹介されました。
そしてLAねぶたが登場し、パレードは最高潮に。
最後に今年の二世ウィーク・クイーンたちがお披露目され、観客の歓声に華やかな笑顔で応えました。
8月17日と18日には、日米文化会館前の広場で、「プラザフェスティバル」が開催されました。
フードやグッズ、サービスなどのブースが立ち並び、日系の食や文化を多くのお客さんにアピールしました。
また、ステージでは様々な太鼓グループによるパフォーマンスも行われ、会場を夏祭りらしい熱気で包みました。
一方、毎年二世ウィークと合わせて行われる恒例のロサンゼルス七夕祭りも全米日系人博物館を会場に開催されました。
今年は「平和」をテーマに、県人会や日系団体、個人らが趣向を凝らして作った「飾り」が展示されました。
また無料のワークショップも開かれ、大人も子供も熱心に「飾り」作りに取り組みました。
そして、クロージングセレモニー。
今年はリトル東京ができて、140周年にあたるため、まずはその記念セレモニーが行われました。
フェスティバルの最後を飾るのがストリート音頭。
コミュニティの各日本舞踊団体のほか、二世クイーン、VIPゲスト、コミュニティ団体、そして飛び入りの観客らが一緒に輪になって音頭を踊り、今年の二世ウィークを締めくくりました。
サケ・イン・ザ・パーク
7月26日金曜日、ロサンゼルスダウンタウンでお酒とフードのイベント「サケ・イン・ザ・パーク」が開かれました。
これは非営利団体、リトル東京サービスセンターのファンドレイズのため開かれたもので、今回で16回目。
南カリフォルニアでは最大規模の日本酒とフードのイベントの一つです。
例年、リトル東京の日米文化会館前広場で開催されていましたが、今年は規模を拡大し、LAダウンタウンのグランドパークでの開催となりました。
お酒とフードが飲み放題、食べ放題のこのイベントには、40以上の酒蔵が参加。
これはイベントパートナーのミューチュアルトレーディング共同貿易によるもので、およそ90銘柄の日本酒、焼酎、地ビール、スピリッツなどが提供されました。
リトル東京サービスセンターは、高齢者のサポートやホームレスの支援など、
様々なコミュニティ問題の解決に取り組んでいます。
イベントにはお酒のつまみになるようなフードのブースも多く出店。
参加者はお酒とフードのペアリングを試したり、お酒の飲み比べをしたりして、日本酒に対する知識を深めました。
またプログラムでは、5つのコミュニティ団体が競うアマチュア焼酎カクテルコンテストも開かれ、会場を盛り上げました。
イベントにはおよそ1000人が来場。
参加者は楽しみながらファンドレイズに協力しました。