2021年12月26日 放送
ジャパンハウス ロサンゼルス 組紐展
ハリウッドのジャパンハウスで、日本の組紐を紹介する展示会が開かれています。
組紐は日本の伝統芸能で、糸を編むテキスタイル技術の一つです。
6世紀ごろに大陸から伝わり、着物や、カブトや刀などの武具に使われるなど、日本独自の発展を遂げました。
織物は糸が縦と横に交差して織られていきます。
それに対し、組紐は斜めに糸が交差し、ジグザグに進んでいって、はしまで来たら折り返す、というのを繰り返していきます。
組紐は斜めに糸が入るので、伸縮性が大きくなります。
組紐は結ぶと外れにくくなるという特性があります。
結ぶものに適したものです。
組紐の歴史や技術を紹介する展示会は北米では初めてのもので、東京にある江戸時代から続く組紐制作の老舗、道明が監修を行っています。
展示会では3部構成で、組紐の様々な側面に焦点をあてています。
第一部では組紐の歴史と発展を紹介します。
第二部は組紐の構造です。
どうやって編まれていくのか。
そして染色の技術などを見ることができます。
そして組紐はずっと進化をし続けています。
例えは現代のファッションの世界で使われたりしています。
そこで第三部では、組紐の将来に向けての可能性を展示しています。
展示会では奈良時代からの組紐のレプリカ。
模型による組紐の制作過程。
また組紐の数学的な構造を紹介するインスタレーションや、組紐を使った斬新的なファッションなどが展示され、美しく機能的な組紐の魅了に迫ります。
“KUMIHIMO- The Art of Japanese Silk Braiding by DOMYO” は3月6日までジャパンハウス ロサンゼルスの2階ギャラリーで開催されています。入場は無料。
また、これに関連したイベントやセミナーも順次開かれる予定です。
詳しくはウェブサイト、JapanHouseLA.comまで。