2017年11月5日 放送

Keiro 「癒しケア」プログラムセミナー

10月21日土曜日、アーバインのヤマハミュージックセンターで「癒しケア」プログラムについてのセミナーが開かれました。このセミナーは、日系高齢者の介護、福祉サービスを提供する非営利団体「Keiro」が主催し 、「緩和医療」についての説明を行いました。現在、ロサンゼルス、オレンジ、そしてベンチュラ・カウンティ在住の日系人で65歳以上の高齢者はおよそ7万人と言われています。このうち97%が自宅で暮らし、また在宅看護を希望しています。そしてそれらの人々の多くが、言葉の壁や、医療、支援サービスの不足などの問題に直面しています。これに対し、Keiroは緩和医療分野で実績のあるプロビデンス・ヘルス・アンド・サービス・サザン・カリフォルニアと3年間のパートナーシップを組み、今年8月から「癒しケア」と題した、緩和医療のサービスを開始しています。説明会には、プロビデンスのヤナミ・ユウイチ医師が招かれ、緩和医療とホスピス医療との違いや、その内容について出席者に説明しました。ヤナミ医師は、自分や家族の病気について、どこに相談していいかわからない状況を「医療のすきま」とし、これらの問題解決の手助けをすることで、病気に悩む人々の生活の質が向上するような「癒し」を提供する事が緩和医療の目的だと話しました。この「癒しケア」プログラムでは電話相談、必要に応じた訪問、カウンセリングなどの費用は無料で、ヤナミ医師、コマツ医師の2名を筆頭とする医療チームが対応します。

観水流米国錦友吟詩会 秋季大会

10月22日日曜日、トーランスで観水流米国錦友吟詩会南加地区による秋季大会が行われました。観水流米国錦友吟詩会は、1930年に初代宗家の「かやもと観水師」により設立された会で、カリフォルニア州全体で24支部、このうち南カリフォルニア地区には8支部、およそ70名の会員がいます。南カリフォルニア地区では毎年秋に発表会を行っており、今年は、入会後3年未満から師範クラスまでの吟士たち45名が、それぞれ日頃の練習の成果を披露しました。詩吟は、江戸末期にはじまった、漢詩などに独特の節を付けて発声する日本の伝統芸能で、日系社会では、戦前から多くの人に親しまれてきた娯楽です。また、この発表会は同じ南カリフォルニア地区で活動する、長唄みのり会、津軽三味線佐々木みつる会、そして薩摩琵琶鶴田流と合同で行われました。

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