2017年2月26日 放送
南加県人会協議会 新年親睦会
12日日曜日、モンテベロのクワイエット・キャノンで南加県人会協議会による新年親睦会が開かれました。南加県人会協議会は、1964年に設立された非営利団体で、現在は39の県人会が加盟し、会員同士の助け合い、日米親善、震災支援などの奉仕活動をしています。この日は各県人会のボランティアスタッフらがパーティの準備を行い、日系の主要団体の代表者らを含めた、およそ150名が招かれました。まず、先人の努力に敬意を表し、1分間の黙祷が捧げられました。来賓の挨拶では、昨年カリフォルニア州総選挙で再選を果たした、アル・ムラツチ議員が参加し、コミュニティの支援者に対して感謝を伝えました。役員就任式では、今年度の新役員が宣誓を行った後、昨年の森ジョージ会長に代わり、西本和彦さんが新会長として紹介されました。西元会長は、奄美大島の出身で、南カリフォルニア奄美会の会長として、文化遺産の継承につとめるなど、長年、県人会協議会の活動に積極的に参加してきました。
大統領令9066発令について考える
18日より、リトル東京の全米日系人博物館で、75年前に発令された大統領令9066号に関する展示が行われています。大統領令9066号は、第二次世界大戦中に、アメリカ政府によって、12万人の日系アメリカ人が、強制収容所に収容される元となった、行政命令のことです。この大統領令の発令から今年の2月で75年目を迎え、全米日系人博物館では、過去の過ちを繰り返すまいとし、当時の資料などを一般公開しています。一般公開の前日は、プレスカンファレンスが行われ俳優のジョージ・タケイさん。アン・バロウズ暫定館長。エリック・ガルセッティ市長らが出席しました。アラブ系アメリカン博物館のマシュー・スティフラーさんは、現在つづく、アラブ系人種に対する偏見問題について、同じ過ちを繰り返すことにないように我々は訴えていくと語りジョージ・タケイさんは、「人種偏見は75年前と変わらない」と主張しました。この展示は、8月13日まで行われ、5月21日までの3ヶ月間は、大統領令の原本も展示されています。